米アウトドア用品大手パタゴニアの創業者は14日、同社を慈善トラストに引き渡すと発表した。利益のうち、事業に再投資しない分は今後すべて、このトラストを通じて気候変動対策に充てられるという。(中略)
シュイナード氏はウェブサイトに掲載した声明で、「地球のリソースは、莫大ではありますが無限ではありません。そして、私たちがその限界を超えてしまっていることは明らかです」と説明した。(中略)
パタゴニアはすでに、年間の売上高1%を環境保護活動家らに寄付しているほか、持続可能な経営に腐心してきたという。シュイナード氏はこの取り組みをさらに強化するため、当初はパタゴニアを売却してその売却益をすべて寄付するか、新規株式公開(IPO)に踏み切ることを考えていたが、それでは経営方針「を維持できないと判断したという。(中略)
結論として、パタゴニアの議決権付株式全てをシュイナード一族が持つ「パタゴニア・パーパス・トラスト」に、残りの非議決権株式を環境保護団体「ホールドファスト・コレクティブ」に、それぞれ譲渡するという。これにより、「パタゴニア・パーパス・トラスト」の保有株式は、全体のわずか2%となる。
シュイナード氏は、「毎年、事業に再投資を行った後の剰余利益を配当金として分配することで、パタゴニアから環境危機と闘うための資金を提供」すると説明した。
これまでにも大企業の創業者が資産を慈善団体に寄付することはありましたが、このニュースにはビックリ。これならこの先もパタゴニアの経営方針を維持することができそうです。氏は会社を手放した理由の一つに、フォーブスの億万長者リストに載ったことが腹立たしかったと語っていて、富をひけらかしている下品な成金とはスケールがケタ違いですね。ボクもこんな風にお金に執着せずに身軽に生きれるようになりたいです。
Link » 資本主義を再考する | パタゴニア | Patagonia
(via BBCニュース)
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