糸井重里氏の著書『インターネット的』のKindle版が発売されていたので改めて読み返してみました。本書はインターネットの特徴である「リンク」「フラット」「シェア」という3つのキーワードから、それを使う人々の考え方や価値観、社会がこれからどう変化していくかを、自らが主宰する人気サイト「ほぼ日刊イトイ新聞」の体験をもとにやさしい口調で淡々と語っています。2001年に書かれたものとは思えないほど本質を突いていて、糸井さんの預言者のような先見性には本当に驚かされます。ボクが読んだのはもう4、5年ほど前で、当時はあまりピンとこない内容もあったんですが、インターネットやソーシャルメディアが人々の生活に欠かせない今のような時代になってみるとスゴく納得できます。
本書のテーマと主張はプロローグの「インターネットそのものが偉いわけではない。インターネットは人と人をつなげるわけですから、豊かになっていくかどうかは、それを使う人が何をどう思っているのかによるのだとぼくは考えています。」という言葉に全て凝縮されていると思います。高城剛氏もかなり以前からインターネット的なものを外にどう出すかがポイントで、インターネットで何かをするのではなくインターネット的にリアルワールドを生きていくことが重要だと言っていました。インターネット的に生きるということがこれからの時代を豊かに楽しく生きるコツなのかもしれませんね。
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