世界的なベストセラーとなった一冊『WILLPOWER 意志力の科学』を読んでみました。意志力とは、自己コントロール能力や自制心であり、筋力のようなもので使うと消耗するが鍛えることができるそうです。著者であるロイ・バウマイスター教授は「意志力」を科学として確立した第一人者で、本書では数々の実験や歴史的な事象から科学的に知見に基づいて解説されていてとても説得力がありました。
意志力を下げないためには血糖値を下げないことや、整理整頓や背筋を伸ばすだけでも意志力を鍛えることができるなど、具体的なノウハウがいくつか紹介されていました。その中でも重要なのは、難しい決断の前に「決定疲れ」にならないように、不必要な選択や決定を避けていかに意志力を使わないようにするかで、使い方を考えて計画を立てることが効果的とのこと。そして最初は意志力が必要なこともいったん習慣になってしまうとほとんど無意識に行動するようになるので、自己コントロール能力が高い人ほど意志力を使わなくなるそうです。
確かにいつも身の回りや身だしなみがきちんとしていたり、周りからするとストイックとも思える習慣を持つ人は、本人にとってそれが当たり前の行動になっている気がします。本書でも書かれている通り、自制心や粘り強さは子供の頃から鍛えておくことが人生において重要なんだと思いますね。
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