明けましておめでとうございます。2014年もINSTは情報過多時代のシンプルで豊かなライフスタイルをコンセプトに、本当に役立つモノやニュースをコンパクトに紹介していきたいと思いますので、本年もよろしくお願いします。
ボクはここ数年「情報ダイエット」を実践しているためインターネットの依存度はそれほど高くありませんが、せめて正月三が日くらいは『デジタルデトックス』ということで完全オフラインで生活しました。そうすると世の中がいかに自分にとって不必要な情報で溢れかえっているかということを改めて実感できます。
もっと今目の前に起きていることに集中し、人とのリアルなコミュニケーションを大切にすることができます。そして物事についてじっくり考えたり、自分自身と向き合うために時間を使うことができます。これからは月に1日か2日くらいはインターネットを使わない生活というのを習慣にしていきたいですね。
ということで2014年最初のポストは、インターネットとの付き合い方を改めて考えるきっかけになる書籍を紹介します。
#1.ネット・バカ – インターネットがわたしたちの脳にしていること
人はネットを使うことによって何事にも注意力が散漫になって集中力が無くなり、長文を深く読んだり、物事についてじっくり考えることができなくなっているそうです。さらに検索すれば何でも調べられるので、何でもわかった気になって自分自身の知識にも頼らなくなってしまう。多くの人が少なからず心当たりがあるのではないでしょうか。それ以外にもネットが普及してどんどん便利になっていく一方で、自分たちにどんな影響を及ぼすのかをしっかりと認識しておくべきだと思いますね。
テクノロジーの進化によりネットに常時接続するようになった人々はますます忙しくなるばかり。繋がり過ぎの現代社会とうまく距離を置き、内面の平穏を保つ知恵をさまざまな時代を生きた七賢人から学ぶ。ネットで繋がることによって何を得て何を失ったのか、そもそも最新のデジタルガジェットは本当に生活を豊かにしているのか、今一度考えてみるきっかけになると思います。著者が実践している「インターネット安息日」という習慣も参考になります。
#3.ウェブはバカと暇人のもの – 現場からのネット敗北宣言
もうネットに過度な幻想を持つのはやめよう。「ネットはただ単にとんでもなく便利なツールであり、暇つぶしの場である」とだけ考えることでネットと幸せなつきあい方ができるようになる。「頭の良い人」ではなく、「普通の人」「バカ」がインターネットをどう利用しているのか?リアルな現実を、現場の視点から描写する。本書は2009年に書かれたものですが、本質的な部分はこの頃から何も変わってないと思います。
#Extra.I Forgot My Phone
少し前に話題になったショートムービー『I Forgot My Phone』。スマートフォン無しで1日を過ごすことになった女性が、ネットに常時接続された人々の日常に違和感を覚えていくというもの。画面の向こう側で起きていることよりも、もっと今目の前に起きていることに集中すべきだと思いますね。
インターネットやソーシャルメディアはもはや生活に欠かせない便利なツールですが、結局それをどう使うかは自分次第です。うまく使いこなしているつもりが、いつの間にか自分が依存してしまっていないか。これからの時代を豊かに楽しく生きていくためにも、自分なりのバランスポイントを探っていきたいですね。
INSTはモノやニュースをコンパクトに紹介することを心がけていますが、時々このような長めのポストをコラムとして紹介しています。今までのアーカイブは、カテゴリーメニューの「Column」から表示することができますので、是非チェックしてみてください。