スマートフォンとSNSによって失われてしまった自分の時間や興味関心、集中力や幸福感を取り戻し、自分にとって本当に大切なことに集中するための思考法と実践法を紹介した一冊『デジタル・ミニマリスト – 本当に大切なことに集中する』。読んだのはもう2019年末ですが、昨年のイーロン・マスク氏によるTwitterの買収以降、何千人という従業員のレイオフや場当たり的な仕様変更など、氏のやりたい放題な強引な経営手法に呆れてTwitterから離脱する人が増えていることもあり、改めて紹介しようと思います。
SNSはユーザーが目の前のことに集中すべき時間を細切れにし、つい長時間使ってしまうように設計されていますが、企業はこのデジタル麻薬に人を依存させて広告を垂れ流すことで利益を生み出しているので当然ですよね。本書は、スマートフォンとSNSによってネットに常時接続されることの問題点を具体的な事例を通して分かりやすく説明し、それを手放すための集団実験から導き出された「デジタル片づけ」メソッドを紹介しています。
スマートフォンのプッシュ通知をオフにして、SNSやゲーム、動画アプリを削除するだけで、画面の向こう側で起きていることよりも、もっと今目の前に起きていることに集中できるようになります。そうすればたくさんの自由な時間が生まれるので、趣味や運動、読書や将来に向けた学習、会社の仕事以外の個人的な活動、物事についてじっくり考えたり、人とのリアルなコミュニケーションのために使うことができます。
スマートフォンを使いこなしているつもりが、いつの間にか自分が依存してしまって時間を浪費していると感じている人に是非読んで欲しいですね。
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