イギリスのメディア『The Times』が、ダイソンの創業者でチーフエンジニアのジェームス・ダイソン氏の独占インタビュー記事で、ダイソンが昨年に開発を中止した電気自動車を公開しています。
開発していた電気自動車は7人乗りのSUVで、出力200kWのモーター2つによって停止状態から時速100キロまで4.8秒で加速でき、最高時速は200kmに達し、1回のチャージで約965kmもの走行が可能とのことです。大きなホイールと未来的なインテリアでなかなかカッコいいですが、ダイソン氏はこのプロジェクトに約5億ポンド(約660億円)を私財から投資したものの、商業的に採算が合わないため開発中止を決めたようです。
今年の初めに開催された「CES 2020」ではソニーが電気自動車のコンセプトモデルを発表したりと、近年は家電の技術がどんどん電気自動車に集積されてきていたとは言え、やはり試作車を作るのと量産車を生産するのとでは大きな違いがありますからね。一体どんなマシンになるのか楽しみにしていたので残念ですが、現在コロナショックによって自動車業界の厳しさがますます加速していることを考えると、早期に撤退した経営判断は良かったと思いますね。
Link » James Dyson interview: how I blew £500m on electric car to rival Tesla | Rich List | The Sunday Times
(via Engadget)
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