フォーブスジャパンに、クリエイター野村訓市氏のインタビューが掲載されています。最新号の特集である「真のインフルエンサーとは何だ?」のトップインフルエンサー50人に選出されたようで、読み応えがありました。
今のようにインフルエンサーという言葉が一般的に使われるようになる前から、氏は多くの人たちに影響を与えてきましたが、企業のマーケティングを手伝うときは、自分が購入したことがあるモノやブランドだけしか受けないそうです。考えてみれば当たり前なんですが、不思議なことに世の中お金のために自分が使いもしない商品やサービスの宣伝をするインフルエンサーやタレントばかりなんですよね。こういう人たちは短期的な利益と引き換えに多くの信頼を失っていることを認識した方がいいと思います。
夏はTシャツに短パン、ビーチサンダル姿が定番。肩書きは「とくに決めていない」。
原稿を書き、店舗の設計図を引き、ラジオでDJ兼ナビゲーターを務めるなど複数の仕事をして、夜は気鋭のクリエーターらと酒を酌み交わす。
かと思えば、セーターにVANSの靴を履いてアカデミー賞のアフターパーティに参加していたりする。
その、一見自由な働き方やライフスタイルが若者たちを惹きつける。
そんな野村に「インフルエンサー特集で話が聞きたい」と伝えると、彼は開口一番こう言った。
「インフルエンサーって取材依頼書に書いてあったから、僕に何を聞くんだろうと思って、逆に断らなかったんです」
そして、こう続けた。
「僕はいわゆるインフルエンサーではありません。なぜなら、僕もインスタをやっていますが、インスタ上でモノを売ったことも、もらった服を着た写真を載せてお金をもらったこともない。あと、基本的に裏方仕事です。そういう感じなので、(インフルエンサーと言われると)なんだかなあと」
確かに、野村はSNSを積極的に使いこなしているわけではない。
にもかかわらず彼にインタビューを申し込んだのは、野村のありようにこそ真のインフルエンサーの要諦があると考えたからだ。
世の中が「発信」で溢れかえる今、消費者は情報の裏側を見通す力を付け始めている。商業的な「いいね!」は早晩、見透かされる。そして、本当に信頼できる発信者を求めている。
だから今こそ、真のインフルエンサーとは何かを定義したい。そう話すと、野村は「消費者も企業も表面的な情報に乗っかってしまうのは、残念としか言いようがないです」と語り始めた。
Link » 世界中から仕事が集まる「野村訓市」とは一体何者なのか? | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)
Link » Forbes JAPAN 2019年11月号 – 真のインフルエンサーとは何だ?
Link » Forbes JAPAN 2019年11月号 – 真のインフルエンサーとは何だ?(Kindle版)
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