毎号欠かさず買っている唯一の雑誌ワイアードですが、今回の特集は『これからの音楽』。今号も読み応えたっぷりで、21世紀の音楽産業の行方を深く考えさせられる内容でしたね。レコードやCDというコピー音源がパッケージ化されたアルバムを買っていた時代から、インターネットとMP3の登場によってデジタルコピーが普及したことで音楽流通は大きく変化しました。そしてiPodとiTunesの登場により一曲単位でダウンロード購入する時代へと変わり、今ではSpotifyやPandoraなどのようにデータすら所有せずにストリーミングで聴くという時代に変わりつつあり、それによってアーティストのマネタイズする方法も音源を売ることからライブなどに徐々にシフトしています。さらにテクノロジーとインターネットの進化により誰でも簡単に音源を世界中に発信できるようになったことで、プロとアマチュアの違いもますます曖昧になってきています。
これからは昔のように音楽で大金を稼ぐようなことが難しくなっていくんでしょうが、それによって金儲けのことしか考えていないレコード会社やアーティストがどんどん淘汰されていって、その結果本当に音楽を好きで作ってる人たちだけが残っていけば、クオリティ的にも社会的にもとてもいいことだと思うんですよ。後はその人たちがきちんと収入が得られるなんらかのシステムができてくれればいいと思うんですけどね。ちなみに今号もプリント版購入者は無料でPDFをダウンロードすることができますよ。
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